2010/5/22撮影
第8で午後の返しを撮影後、翌日のロケハンに向うことにする。ところが手早く車に戻れたせいか、追っ掛けの車列に加わってしまった。これでは景色を眺めながらのろのろと走ったのでは顰蹙だ。先行してもらおうにも車列は前後とも見渡す限り数キロは続いているようだ。会津若松方面のみ、車が途切れることなく流れている。地元らしき車輌は1台もない。仕方がないので流れに乗って走る。国道252号は只見線に沿って走るが、会津坂下(あいづばんげ)で49号にあたるまで信号機は、会津川口駅前と会津宮下、滝谷の3箇所くらいなので車列は停滞することはない。が、隙間なく連なって走る。どうせロケハンしたい場所は会津宮下、西方、桧原辺りなので距離もあるし、宿は会津若松なので方向は同じだ。道は1本しかない。 途中、さすがに雪国だけあっていたるところにスノーシェイドが道路を覆う。トンネルの中のように暗いが、トンネルのように直線ではない。うねうねと曲がりくねった道路にシェイドが被り、対向車は突然目の前に現れる。車列の速度は30km/h以下。カーブでトラックが対向すると一旦停止もする。やっと会津川口まで戻った。C11の煙が立ち昇っていくのが見える。発車したようだ。駅前の信号で渋滞、動かなくなった。まぁ追っ掛けているわけではないので問題はない。駅前を抜けて、元のスピードに戻ると列車の5分ほど後を走っているようで、いたる所で国道脇には撮影を終え撤収する人や急いで車に駆け込む人でごった返している。わき見どころではない。 会津宮下まで来ると、駅から黒煙が立ち昇っている。どうもここで追い越せそうだ。ロケハンのつもりだが撮れるのならラッキーだ。宮下駅の数100m先に大谷川橋梁がある。国道橋から見下ろせるお手軽ポイントだ。ここなら国道脇が広く駐車もできる。車を止めると、続いて数台が止まった。考えることはみなさん同じようだ。発車まで5分程度。走ってポイントへ。目がくらみそうなほど高い。午前中の霧は完全になくなり、日も射して新緑が眩しい。残念ながら列車の側面は影になるが、かまわない。新緑の木々をメインに深い谷のせせらぎをズバッと入れる。ほどなく汽笛が鳴って列車が発車。ドラフトが聞こえ始めた。国道はまだまだ追っ掛けの車列が続いているので、その音で列車の音は聞こえにくい。三脚を据えていないので、手持ちではチャンスは一瞬、気が抜けない。グッと堪えたまま我慢する。ゆっくり黒い人が現れた。この速度なら見えてから構えても間に合ったぞ! と、言うくらいのろのろと通過。 日の当たった新緑がとても綺麗だ。発車直後なので、薄っすらと煙も吐いて、まずまずの絵になった。フレームを上に向けると、緩やかな只見川の流れが入るが、APS-Cに17mmレンズではこれで一杯。只見川+橋か、せせらぎ+橋か、どちらかを選択するしかないほどワイドに撮りたい風景は広がっている。もっと広角がほしいと思ったのは初めてだ。車列の流れに乗って走っただけだが、いいものが拾えた。 ![]() Canon EOS-7D , EF-S 17-55mm F2.8 IS USM ![]() にほんブログ村 ■
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by kony5711
| 2010-05-25 19:02
| 只見線
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Comments(2)
時には、流れに身を任せるというのも好結果を得るのですね。
本当に高い場所ですね。ここで手持ちだと、引きこまれてしまいそう。高所恐怖症気味の私にとっては、写真でもドキッとしてしまいます。
>まむしさま
さすがに首都圏に近いだけあって、人出は多かったです。 易々と追っ掛けが出来る状況ではありません。 もともと初めてなので追いかけるつもりはなかったんですが、 ここのコンクリート橋も気になっていたので、結果的に幸運でした。 高さと深さが売りなんで、思い切ってフレームを作ってみました。 日が射して、影が出来、奥行ができたのも幸運でした。
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