9522レ SL「やまぐち」 鳴滝、篠目、大歳
2010/7/17撮影
 午後になると日差しはさらに勢いを増し、強烈な熱射が辺り構わず降り注ぐ。とても日向に出ていられない。とりあえず遅い昼食を済ませて、上り列車の撮影地を物色する。麒麟さんの提案で鳴滝踏切を捜すことにした。津和野に入る途中に鷲原から俯瞰し、踏切の位置を大体見当を付けていたので、迷いながらも路地をうねうね。本門前踏切から見える築堤の脇にたどり着いた。光線状態は抜群、だが日陰がない。
 津和野は谷間の街。右手の斜面から列車は築堤に飛び出してくる。その築堤の下に津和野の街が見える。左手の麓の中腹には太鼓谷稲荷がすっきりと見える。背後に太陽があるため、見渡す限り順光。さぁて、どう切り取るか?1台は広角にして、左に稲荷、右にSLの飛び出しを入れてフレームを作った。もう1台はドカンとSLが顔を出したところを望遠で狙う。
 定刻に津和野発車の汽笛。風が強く、風上なのでドラフト音がなかなか聞こえてこない。煙も流されているのか、いつもなら空に昇っていく黒煙が確認できるのだが・・・と思っているとドラフト音が聞こえてきた。直後にC57登場。慌ててファインダを覗く間もなく連写! ゆっくりと築堤をやって来て目の前の踏切を轟音と共に通過。頭上を大量の黒煙が風に流されてゆく。
 広角にセットした絵は、小さめに配した左の稲荷と右のSLが分離。間を埋めてくれるはずの煙は右に流されてフレームアウト! 真中に広い青い空だけが虚しい、間の抜けた絵になって撃沈。望遠で抜いた絵にお付き合いを。広角の絵はリベンジとなった!
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2010/7/17 山口線 船平山~津和野 9522レ SL「やまぐち」C57-1
Canon EOS-40D , EF 300mm F4.0L IS USM


 暑さもあって、ゆるゆると撤収。間に合えば篠目で撮れたらいいかな、くらいの感覚で移動開始。すでに追っ掛け組の車列は走り去ったあと。国道9号に出ると幸い車は少なくスイスイと流れる。十分に間に合いそうだ。篠目に到着し走って線路脇へ。先客の皆さんの邪魔にならないように立ち位置を見つけてフレームを作る。発車! 気前良く黒煙を噴き上げながら動き出した。風は強く、追い風。煙は列車を追うように真っ直ぐ立ち上がる。数枚シャッターを切って、狙いのポイントに接近。突然、風向きが変わって煙は地面に押し付けられるように機関車に絡みついた。SL撮影はこれだからおもしろい。次の瞬間、また元に戻った。押しつぶされた瞬間がおもしろいショットになった、かな?
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2010/7/17 山口線 篠目 9522レ SL「やまぐち」C57-1
Canon EOS-7D , EF 70-200mm F4.0L IS USM


 いつもなら、これで追っ掛けは終了。日暮れまで時間があるので山陽線の撮影がしたい。"下関の旦那"さんに相談し本由良付近に向うことになった。となると途中、大歳でもう1度SLが狙えるようだ。山口市内で渋滞にも引っ掛からず、余裕を持ってポイントに到着。さすがに夕方になると太陽光線は緩んできた。「ここは早いですよ!」遠くで汽笛が聞こえた。ドラフト音はなく、あっという間に列車は接近してきた。カタンカタンとロットの擦れる音が響いて、急行列車のごとく目の前を通過。客車のジョイント音もテンポは速い。久しぶりに力行で軽く流して走り去る蒸気列車を見たような・・・
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2010/7/17 山口線 大歳 9522レ SL「やまぐち」C57-1
Canon EOS-7D , EF 70-200mm F4.0L IS USM


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by kony5711 | 2010-07-20 20:36 | 山口線 | Comments(2)
Commented by まむし at 2010-07-21 23:12 x
一枚目の写真がSLらしくて大好きです。しかも、うつくしくナンバープレートが輝いています。やはり復活最初の運転の妙味ですねえ。大歳はすごい速度でしょ。私も関の旦那さんと昨年行きました。急客機の本領発揮ですね。
Commented by kony5711 at 2010-07-22 19:16
>まむしさま

こんばんは
1枚目の鳴滝は、思い描いた絵とはだいぶ違ったものになりましたが、
おっしゃるように、これはこれで気に入っています。
稲荷を入れたショットは次回以降の宿題です。

大歳は、初めてでしたが、おもしろい場所ですね。
新山口に向けラストスパートをかけたC57の力走は見ものです。
山線を走るC57も迫力満点で大好きですが、
C57のイメージからは大歳のように素っ飛んで走り去るほうが
合っているように思います。
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