430D 只見川第2鉄橋
2010/5/22撮影
 沿線からSL列車が走り去り、撮影者がいなくなった。追っ掛けの車列も切れて、普段の里の静けさに戻ったようだ。いつの間にか雲も流れて青空が広がり、太陽が傾いて斜光線が美しい。風もなく川面は滑らかで、なにもかも映し出している。これはロケハンどころではない!ダイヤを見ると16時頃に宮下~桧原を上り列車が通過する。1橋? 2橋? 3橋?さてどこに行く? 確か2橋は夕方順光のはずだ。宮下駅前から川を渡って西方方面に走らせる。会津西方駅手前にアンダートラス橋が見えた。日が当たって抜群にきれいだ。踏切脇の空き地に止めて、撮影ポイントを探る。もちろん他に鉄どころかだれ一人いない。車も通らない。シーンと静まり返って鳥の声しか聞こえない。
 流れているのが分からないほど緩やかな川面は青空と新緑を映し出し、うっとりとするくらいに美しい。フレームを作るのを忘れて見とれてしまうほどだ。右手から川が流れてきて足元を通って左手に鉄橋。川岸には鬱蒼と木が生い茂り、枝は川面に触れそうに迫り出している。ワイドレンズを付けて、ぐるっとフレームを動かすと、どこも全部入れたくなってしまった。パノラマ写真ではないので入るはずもない。どこを切り取るのか、またまた悩み始めてしまった。ワイドにすると空と川面が綺麗に入るが、川向こうの木々が小さくなって狙いがボケてしまいそうだ。いっその事、川面だけを狙う手もありそうだ。これもおもしろい。気が付くと試し撮りが数10枚。どれに決めるのか選びきれない。・・・う~ん。普段なら電柱や標識を避けきれずに悩むのだが、ここでは選択の巾が広すぎて、とても贅沢な悩みだ。
 結局、鉄橋脇のこぶのように盛り上がった新緑1本を右手に置いて、鉄橋を左に流す構図にした。線路の高さが川面から結構あるので、列車の映し込み角度が微妙になると2両編成がすっきり上下に入らなくなりそうだ。いい立ち位置を探ってフレームを決めた。タンフォンが鳴って列車が会津宮下を発車した。しばらくして鉄橋脇の踏切が鳴った。轟音と共に2両のキハが鉄橋に滑り込んで来る。上下4両が川をゆっくりと渡ってゆく。いい光景だ。
b0185825_189402.jpg
2010/5/22 只見線 会津西方~会津宮下 430D
Canon EOS-7D , EF 24-105mm F4.0L IS USM


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by kony5711 | 2010-05-26 18:10 | 只見線 | Comments(2)
Commented by カルマート。 at 2010-05-27 01:02 x
いつも、素晴らしい、作品に心癒されます。

>上下4両が、、、

最高の写真に、最高の文章ですね、感動です。

そういえば、以前お話していた2台体制始めております。

また暇を見て、自分のブログでUPしますが、

イマイチしっくりきませんですw

自分は1台をじっくりの方が合っているみたいです。
Commented by kony5711 at 2010-05-27 12:47
>カルマート。さま

こんにちは
只見沿線はどこも、とても癒される場所でした。
どこにいっても、おぉ~って感じで、いつまでも見ていたい風景でしたね。

今回、私も久々に2カメにトライしました。
第8でのショットは2カメです。いかがですか?
滝谷鉄橋も2カメでやったので、またUPします。
2台の狙いを明確に分けたほうがいいみたいです。
山口遠征に向けて、2カメ機材の整備中です。
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